発達障害の支援は万全なの?発達障害に悩む人々へのサポート体制とは?

今現場で働いている発達障害の人は、よほど理解のある職場でないと「発達障害なので」とは言いづらいと思います。現代の日本においては、実際に仕事をしている職場内で「発達障害なのでこういうことは助けが必要です」と主張しづらい環境のほうが多いのが現状です。
海外では助けが必要な人、すなわち障害のある人は「スペシャルニーズ」と呼ばれ、認知されていますが日本にはあまりこういった言葉はまだ浸透していません。

けれど日本でも少しずつそういう概念が広まってきて、今ではヘルプマークというのがあります。目には見えないけれど、助けが必要です、というマークです。残念ながら現在はまだ全国で広まっているわけではなく、ほとんどの人が存在すら知らないという状況です。

それでもいつかは、スペシャルニーズと同じような概念が当たり前になるといいですよね。
「発達障害なので」と笑顔で言える時代がきて欲しいところです。

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専門医が少なすぎる

まず、発達障害を検査できる医師などがいる病院が少なすぎて、何ヶ月待ちなどになってしまうことも多々あります。発達障害は、今でこそ子供のころから療育を受けられる人も増えていますが、ちょうど今30~50歳くらいの世代の人は、ろくな療育も受けられないどころか、社会に散々傷つけられて、二次症状を発症してから初めてメンタルクリニックや精神科などを受診する人がほとんどです。そんな時に、何ヶ月も待っているのはとても辛いことです。

小さな頃からできないことばかりを指摘されていて、自分を必要以上に低く評価してしまっている人が多く、ましてや、今ちょうど働き盛りの頃。そういう時に発達障害のハンデを背負って働くのはとても大変なことだと思います。
発達障害の人で一番なりやすいのが、うつ症状だと言われています。小さな頃からできないことを社会でも散々指摘された結果です。抑うつ症状は、下手をしたら命を絶ってしまう可能性を秘めています。

ですので、少しでもおかしいなと感じたら、とりあえず近くのメンタルクリニックに行きましょう。発達障害の診断はできないかもしれませんが、抑うつ症状を治療することはできます。そうして専門医の順番が来るのを待ちましょう。

障害者生活支援センター

専門医ではないですが、無料でお世話をしてくれる人たちがいるのを知っていますか?
障害者生活支援センターです。
そこの人たちは、障害の種別に関係なく、その人の困り感を見て、お世話をしてくれます。その人たちがまずやることは、聞き取りです。例えば今、何について困っているのか。そして困っていることに対してもっと細かく聴取をして、困っている元々の原因はどこにあるのか、困っていることの原因が分かったら、それについてこうしたらいいのでは?などの提案をしてくれます。もちろん意見の押しつけはしません。あくまでも提案です。するかかしないかはその人の自由。

業務内容が自分に合ってない、職場の人に対して困っていることはあるけれど自分の口からは言えない、などあった場合には、上司との話合いに同席して、代わりに言ってくれたりもします。もちろんご本人が望めばの話です。どうしても言いたくない、言ってほしくもないということであれば、また別の対処法について考えて提案をしてくれるでしょう。

そういった、お医者さんとは違う目線から、またお医者さんができないことをたくさん時間をかけて一緒に考えてくれる、とても心強い人たちです。そういうところに助けを求めるのも一つの選択肢です。
障害者手帳を持ってなくても支援を受けられるところもたくさんありますので、まずは電話をして聞いてみましょう。その電話が、きっと今の辛い社会生活を変えるための一歩となります。

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自助会

障害者支援センターは、障害者手帳はなくてもいいとはいえ、なんらかの障害がある、または発達障害と診断されている人たちに対するサポートです。

じゃあ診断を下してもらえないと本当に何もできないのかというと、そういうことはありません。
発達障害の自助会というのがあります。
自閉症スペクトラム障害、ADHD関係なく、そして診断を受けている、受けていないに関わらず、更には病院に通院している、いないにも関わらず、自分はADHDなのでは?という程度でも参加できます。

当事者同士の話合いで、何かテーマを決めてそれについて話合ったり、飲み会があったりと当事者同士が触れ合うことで「発達障害あるある」を語り合ったりなど、普通の社会生活を送っていては絶対にできないようなことが、ここではできます。

もちろん自閉症スペクトラム障害の人などは飲み会が苦手な人が多いですから、不参加なら不参加でも「ノリが悪いな」などとは思われません。飲み会が苦手な人の気持ちも、みんな分かっていますから。行こうかな、と思った時だけ行けばいいのです。

同じ社会生活での困り感を持った人たちで話合ったりすることで、体と心の力がほぐされるでしょう。そして明日仕事という名の戦場に赴くための活力になるでしょう。

最後に

今回は障害者生活支援センターと自助会について、こういうものもあるのだとお伝えしました。行く、行かないは関係なく、こういうことに関する知識を持つことはとても大切です。
障害者生活支援センターは、外に出るのが苦痛な人には電話やメールで対応してくれます。

今の時代は、ちょうど変わり目くらいで、まだまだ不足していることはたくさんあります。
ですが、あとほんの少しできっと発達障害が広く知られるようになり、発達障害の人には助けが必要だと、何か少し助けてくれることで仕事の効率が一気にアップすることも知られるようになるでしょう。

自閉症スペクトラム障害の人たちは、反復作業は得意な人が多いですし、無駄話もせずに黙々と働けるので、仕事の内容、指示の内容を工夫することで長期的に考えて他の人たちよりも多くの仕事をこなせるようになります。

ADHDの人たちは、逆に反復作業は苦手とする人が多く、アイディアを出すのに長けている人が多いです。その人に合った仕事内容であれば、こちらもまた定型発達の人よりもいい仕事ができます。

小さい頃に療育を受けることができなかった、20代、30代になって初めて発達障害の診断を受けた、という人にとっては、今の社会はとても生きづらいと思いますが、今でも受けられる支援があります。

また人によっては、自分の経験を活かして後世の人たちに何かを伝えることも可能です。例えば苦手なことに対する対処法などは、発達障害の勉強をした定型発達の人たちよりも、当事者の方が身にしみて分かっているので、定型発達の人よりも適切なことを伝えられる場合があります。もちろん、定型発達の人でなければできない支援もあります。

定型発達の人にはその人ができること、そして発達障害の人には別のことができたりします。お互いがお互いを認め合って生きていけると、誰もにとって、より生きやすい、そして仕事もしやすい社会になるでしょう。

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