高齢者のうつ病を予防しよう!生きがいこそが特効薬!

日本は超高齢化社会に突入しました。人口約1億2,000万人に対する65歳以上の高齢者の割合は、27%以上にも及んでいます。
高齢化の進行とともに深刻な問題となっているのが、高齢者のうつ病の急増です。うつ病は認知症との関連性も高いことから、高齢者のうつ病対策は重要な課題となっています。
そこで今回は、高齢者のうつ病の発症原因や認知症との関連、さらには治療法について見ていくことにしましょう。
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高齢者のうつ病の特徴は?


高齢になると誰しもが、頭痛やめまい、関節の痛み、不眠といった身体の不調に悩まされるようになっていきます。こうしたケースで、検査を受けても身体に異常が見つからない、あるいは治療を受けているにも関わらず、症状が緩和されないという場合は、うつ病に罹患している可能性があります。
若年層のうつ病では、抑うつ状態になったり、不安感が抑えられなくなったりする精神的な不調が顕著ですが、高齢者のうつ病では、精神状態に目立った乱れは見られず、身体に不調が現れるのが大きな特徴です。
こうした精神の不調が目立たない症状を、現在の精神医学では、仮面うつ病と呼んでいます。高齢者のうつ病は、仮面うつ病の形態で発症するケースが多いため、周囲の人たちも気づかない場合があるのです。

高齢者はどうしてうつ病になる?


高齢者がうつ病になる原因は大きく分けるとふたつあると言われています。
ひとつ目は、加齢による脳の変化です。人の脳は40歳前後から萎縮が始まります。歳をとると記憶力が低下したり、覚えるスピードが落ちてきたりするのは、これが原因です。脳が委縮すると身体もストレス耐性が低下して、さまざまな不調が現れるようになり、うつ病が発症しやすくなります。
ふたつ目は、生活環境の変化です。高齢者と言われる年代は、人生の大きな節目を迎えるケースが多々あります。定年退職や親しい人たちとの死別、子供の結婚、あるいは住宅のリフォームや引っ越しなどといった、生活や心境が一変するような出来事が、知らず知らずのうちにストレスとなりうつ病の原因となるのです。

高齢者のうつ病の診療および治療法は?


高齢者のうつ病は若年層の場合と違って、抑うつ状態になったり、不安感が増大したりすることが少ないため、自分自身も周囲の人たちも、気づかないケースが多々あります。ただし、治療を行っているにも関わらず身体の不調が長引く場合は、うつ病を疑ってみるべきでしょう。また、認知症との鑑別も非常に難しいため、精神科のドクターによる慎重な問診が必要になります。
問診では、主に患者の趣味などへの関心度合いを見極めます。うつ病であれば、趣味に取り組みたいけれども取り組めない、という症状が顕著です。一方、認知症であれば、趣味への興味自体を失っているのです。こうした活動性の違いから、高齢者のうつ病は診断することができます。
うつ病が軽度であれば、精神療法を中心に治療を進めていきます。精神療法の柱になるのは、家族や親しい人たちとの心理的なつながりを深めることです。患者である高齢者を孤立させることがないようにケアをしていきます。また、本人が自分自身の存在価値を見出せるように、家族が患者に簡単な頼みごとをしたりする治療も行います。患者の孤立感が解消され、生きがいを感じるようになれば、症状は緩和の方向に向かっていくのです。

最後に

近年の研究から、うつ病になったことがある人は、なったことがない人に比べ、認知症になる確率が約2倍にもなることが分かっています。さらに、繰り返しうつ病を発症した人は、認知症に罹患しやすいとも言われています。つまり、認知症予防の観点からも、高齢者のうつ病予防や治療は大変重要だと言えるでしょう。
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