カサンドラ症候群とは周囲の人がかかってしまう病気!?発達障害の自覚のある人がパートナーを守るために気をつけるべき2つのこと

アスペルガー症候群やその他の発達障害のパートナーの人は、一緒に関わる中でコミュニケーションによる問題などのストレスから、感情的な孤立を感じたり、心身に不調をきたしてしまう状況に陥ってしまうこともあります。これをカサンドラ症候群といいます。

カサンドラ症候群は、発達障害のパートナー、夫婦や恋人に起こるケースが圧倒的に多いといわれていますが、職場や近所づきあいなどで一緒に長時間を共にする場合にも起こります。

発達障害の人は、相手の気持ちを汲み取ったり、気を遣った言葉遣いが苦手です。そのため、接している側が「ひどい言い方をされている気持ちになる」「わがままで勝手なことを言われて疲れる」など、心が疲れてしまい心身に障害が起こるというわけなのです。

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しかし、発達障害の人からすると、なぜ相手が傷ついたり怒ったりストレスを感じているのかがわからないのです。それは自分の発言によって相手の心がどう影響を受けるのかを想像することが苦手なためです。

カサンドラ症候群と発達障害

では実際に発達障害のパートナーが、どのようにしてカサンドラ症候群に陥ってしまうのか、そのときの発達障害の人はどのような心境や考え方なのか、例をあげてみます。

例1
発達障害の人は好き嫌いが多く、食べ物が限定されてしまうことも多いです。そのためパートナーは家で食事をつくるときも外食をするときもストレスを感じてしまうことがあります。

「好き嫌いが多い」という裏には発達障害特有の「感覚が過敏」という問題があり、単純な好みの問題とはまた別なのです。視覚・嗅覚・味覚が一般の人よりも過敏ために、嫌悪感、嘔吐感などもあって体が拒絶しているために本当に食べられないという理由もあります。パートナーはそれに気づくことはなかなか難しいため、単純に「好き嫌いが多い」「わがまますぎる」と誤解してしまうのです。

例2
発達障害の人は、パートナーが風邪で寝込んだり、ケガをした時などに優しく介抱することが苦手です。これもコミュニケーション障害による影響のためです。

普通なら相手を心配し、気を遣ってご飯や家事をしたり、薬を準備したり病院に連れて行ったりしますが、発達障害の人は単純に「こういう時はどう接したらいいんだろう」と不安になったりパニックになったり、無関心になったりしてしまうケースが多いのです。そのためパートナーは「気が利かない」「思いやりがない」と寂しい気持ちに打ちひしがれたり、ストレスを感じたりしてしまいます。

例1、例2のいずれにしても、相手が発達障害なので仕方がないとわかっていても、人間である以上はストレスは感じてしまうものです。「言っても仕方ない、わかってもらえない」そういった気持ちが積み重なっていくと、感情のエネルギーが奪われていき、「情動の剥奪(じょうどうのはくだつ)」という状態に陥ります。この状態がカサンドラ症候群(カサンドラ愛情剥奪障害)です。

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カサンドラ症候群の症状

カサンドラ症候群になりやすい人に多いタイプは、

・何事も自分に原因があると自己嫌悪に陥る人
・人に振り回されやすい人
・人の言動に傷つきやすい人

このようなタイプの人です。

誠実な人、真面目な人、相手を気遣える人がなりやすいともいえます。

カサンドラ症候群になってしまうと、不眠や抑うつ、不安感や食欲不振、湿疹などの肌荒れ、下痢や発熱なども起こしやすくなります。これらは深刻な状況になる前に精神科を受診したりして改善する必要があります。

カサンドラ症候群は治すことができます。また発達障害の影響を受けて再発してしまう可能性もありますが、それを回避するいくつかの方法があります。

カサンドラ症候群の対処法

1.「発達障害」の症状を知る
1つめの対処法としては、「発達障害」そのものを理解することです。一見負担を自分だけが背負うのではないか?と気が重くなってしまいそうですが、発達障害のメカニズムを知ると、言動にそもそも悪気がまったくなかったり、性格の問題ではなく脳機能の問題により「思いやりがない、気が利かない」発言に至ってしまうことがわかるので、精神的ストレスは軽減することが期待できます。メカニズムを知ることで問題点が変わってくるので気持ちが少し楽になることもあります。

2.相手に気持ちを伝える
2つめの方法はパートナーの気持ちを発達障害の相手に伝えることです。「結局理解してもらうのは無理」と決めつけてしまいがちですが、ADHDやアスペルガー症候群といった発達障害の人たちも、完治はできなくても冷静に理解をして脳に教え込むことで、時間をかけて改善することがじつは可能です。

効果的な方法は、メモ紙などに冷静な気持ちを綴って伝えることです。どんなときに、どんなことを言われると自分は傷つくのか。こういうときはどう対応してもらえると嬉しいかということを冷静に伝えると、「相手の気持ちがわからない」という状況を改善するキッカケになり、発言などに気をつけることができるようになっていきます。

もちろん時間はかかりますが、発達障害の人にも自覚する力はゼロではありません。夫婦や恋人同士など、これから長く人生を共にする相手には時間をかけて問題に取り組んでいけば改善が見込めます。

3.相手が小さな子供だと思って接する
3つめの方法は「考え方」を変える方法です。パートナーが自分と同レベルという目線で物事を考えると、それだけレベルの高い対応や能力を求めてしまいがちですが、「相手は小さな子供、普通の説明をしてもわからない人」と割り切ってみると、案外力が抜けてイライラしていたのが馬鹿らしく思えたり、自分が感情的になることがもったいないと思えるようになり、自分の心の状態を守ることができるようになってきます。自分の心が整っているとストレス耐性も強くなります。

人を動かすことは難しいが、自分を動かすことは簡単

夫婦や恋人同士の恋愛以外にも、仕事や友達関係でも共通して言えることですが、人に「わかってもらいたい!」と思って伝えても、なかなか理解してもらえないことは多いです。

理解してもらえないところにこだわって議論しても、お互いにとって相当エネルギーを消費し合う結果になります。

発想の転換で、自分が「一部分のこだわりを捨てる」ことで、あっさり解決することもあります。相手を変えることよりも、自分の一部分の考え方や理解を変えたり、割り切ることでうまくいく場合、そのような選択をしたほうが後々うまくいくこともあります。

発達障害の自覚のある人が気をつけるべきこと

自分がADHDやアスペルガー症候群などの自覚を認識している人は、上記でお伝えしたようにパートナーが知らないところで悩み苦しんでいる可能性もあります。

・普段何気なく話しているときの言い方はひどくないか?
・パートナーに対して思いやりを持った行動はできているか?

この2つを振り返るよう心がけてみてください。

パートナーの気持ちを考えて発言・行動するように意識できれば、
お互いに日々気持ち良く接することができるようになります。

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