アスペルガー症候群の人は冗談が通じなかったり、時間の概念が乏しいという特徴をもつ

学校でも職場でも、コミュニケーション社会の中では
日々冗談が飛び交うこともあります。

そもそも冗談というのは、ちょっとした笑いを起こして
その場の雰囲気を楽しくしたり盛り上げるために使われます。

ところがアスペルガーの人は冗談があまり通じません。アスペルガーの特徴として、会話の向こう側の意味読み取ることが苦手だったり、人が発した言葉を素直にとらえてしまう特性がはたらいていることも原因です。頭の中でそれはどういう意味なのか、読み取るのが非常に困難なのです。

そうすると、ちょっとからかわれたり、いじられたりした場合に冗談として流すことができず、ムキになってキレてしまうこともあります。

アスペルガーゆえの特性で「なぜ周囲との絡みがうまくいかないんだろう・・・」と学生時代、社会人時代を通してこのような悩みを抱えて過ごしてきた人は決して少なくありません。

逆に冗談のやりとり、冗談な会話に参加しようとすると、空気を読めずに突拍子もない発言をしてしまい、周囲が困惑してしまうことも多いです。

本人は一生懸命周囲に合わせているつもりなのですが、さじ加減がわからず、間の取り方もなかなか上手くできなかったりします。冗談があまり通じないのはアスペルガーの「想像力の欠如」という特性が影響しているためです。

本人が悪いわけではありません。
もともと脳がそのような機能なのです。

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普通であれば話すときは相手が何を考えているのかを
確認しながら会話をするので、アイコンタクトを取りながら話をしますが、
アスペルガーの人は相手の目をしっかり見て話すのが苦手です。

脳機能のせいでアイコンタクトができない!?

これには医学的に発表されているデータがあり、
通常なら人の顔を見ることではたらく脳の「上側頭回(じょうそくとうかい)」という部分が、アスペルガーの人ははたらいていないとのことです。
その影響で相手と目を合わせて話すということに意識が向かないのです。

アスペルガーの人が他人の気持ちをなかなか理解できないというのは、
上側頭回があまり機能していないことも関係があるようです。

学校でも職場でも、相手の目を見て話さなければならない状況があり、そのたびに疲れてしまう人も多いです。アスペルガーの人はどこに目を向けて話せばいいのか、無意識に悩んでしまうからです。それが原因で相手の話に集中できないこともあります。

それは仕方のないことなのです。

医学的に証明されていることなので、もし人とうまく目を合わせられないと悩んでいる人は、決して本人のせいではなく、脳機能の問題ということを理解することが大事です。自分を責める必要はまったくないのです。

もし近くにアスペルガーの人がいたなら、会話をするときはあまり相手の目を見過ぎず、少し視線をそらしたりしながら話してあげてください。できるだけガン見をしないよう配慮をしてあげれば相手の精神的プレッシャーもかなり弱まるはずです。

アスペルガーの人は集団の中でみんなが盛り上がっているとき、
その場にふさわしい感情を出すのが苦手です。

喜怒哀楽はあるけれど、それをうまく感情表現することができません。
そのため「無表情」「会話に入ってこない」「不機嫌な人」と
マイナスなイメージを持たれてしまうこともしばしばあります。

本人はきちんとみんなと共感したり、喜んだり、悲しんだりしているのです。
なかなか表情に出せないことで密かに悩んでいる人も少なくありません。

ただし少しの訓練で改善することもできます。

普段、鏡の前で笑わなくてもいいので口を横に「イー」と広げる訓練をするのです。なんとなくみんなと盛り上がっているとき、自分に何らかの感情の変化が起こったときに、さりげなく「イー」をしてみるのです。

慣れてくると少しずつ自然に口を横に広げられ、笑っていなくてもみんなと共感したり一緒の雰囲気に入ることができるキッカケなります。

もしも周囲に感情表現が苦手な人がいたとしたら、「この人浮いてるな」「つまらないのかな?」という視線を送らず、一緒になって同じ空間に居てあげる優しさで包み込んであげてください。

少しずつあなたたちの雰囲気に溶け込むことができるようになるかもしれません。

時間の概念が乏しい

アスペルガー症候群の人は、
時間の概念が乏しいという特徴があります。

緊張感を維持できる人は大丈夫ですが、
中には社会人になっても遅刻を繰り返してしまう人もいます。

たとえば少し遅く起きてしまった場合でも、
焦らずにのんびり出社して遅刻してしまうケースがあります。
この時間に家を出ると、何分にバスや電車に乗り、何分に会社に着くか。
というイメージを描くことがなかなか難しいのです。

休日の日に待ち合わせ時間を決めた場合も、
緊張感があるときは大丈夫ですが、
なんとなく30分も遅刻してしまう、なんてことも普通にあります。

アスペルガー症候群の人は
「遅刻のクセ」がある人が多いようです。

「アスペルガーの遅刻」改善方法

アスペルガー症候群の遅刻のクセを改善するには
遅刻をすると一体どうなるかということを本人に
あらかじめイメージさせておくことが大事です。

自分が遅刻をすると
「どれだけ会社に迷惑をかけるのか」
「社会人としてどれだけ情けないことなのか」
「実際に誰が困るのか」
「どの作業に遅れが生じるのか」
「遅刻がきっかけで信用も失う」
「相手に嫌な思いをさせる」
など、結局は自分が損をすることを理解しなければなりません。
改善するためには本人に危機感を持たせる事が何より重要なのです。

アスペルガーの人を支える場合は、
時間の管理をしてあげるという方法もあります。

前日の夜に目覚まし時計をセットしたかを確認したり、
朝に何度か声をかけてあげるなど助けが必要です。

またカーテンを開けて視覚的に部屋を明るくしたり、
目覚まし時計を可視化できるようにしたり
あえてテレビの音が聴こえるようにして
夢の中から現実の世界に連れ戻すなど
五感で気づかせるという方法もあります。

本人に遅刻をしない意識を持ってもらうためには、
なぜ遅刻してはいけないのかを理由をふまえて具体的に
伝える必要があります。理由をしっかりと理解すれば、
本人の危機意識も高まり遅刻が改善される場合も十分あります。

お金の管理が苦手

アスペルガーの人はお金の管理が苦手といわれています。
これは想像力の弱さが関係していて、
計画性を持って物事を進めるのが苦手なために
行き当たりばったりで行動をしやすくなってしまうからです。

たとえば普通に仕事をしている場合、給料が入ってから次の給料日までの間に、家賃、光熱費、携帯代、食費、雑費その他もろもろ、いろいろなことにお金がかかりますよね。
家計簿をつけている人ならそれほど苦労はしないかもしれませんが、アスペルガーの人は、つい目の前の好きなことにお金を使ってしまう傾向があります。
その瞬間は「お金を使うことでどうなるか」という先の想像が難しいのです。

後になってお金が足りないことに気がつき、
ひもじい思いをするなんてこともよくあります。

お金の管理が苦手な人の改善策

改善方法としては、1ヵ月間のかかる費用を紙にまとめて明確にしておくという方法があります。
アスペルガーの人は想像で頭に入れるのは苦手ですが、一覧表などにして視覚的に頭に理解させることで意識を持ちやすくなります。

また突発的なお金の計算が求められる可能性のある飲み会の幹事などはなるべく避け、ほかの人に最初からお願いするようにしましょう。

今はクレジットカードなどで、簡単にショッピングを使える時代です。
しかしついつい後先考えずに購入してしまい後悔することも多いので
できるだけカードを持たないようにすることも身を守るための1つの方法になります。

飲み会以外の普段の買い物でも、「今ここでお金を使ったらどうなるか」ということを普段から考えるクセをつけてみましょう。

それでも不安だという方は、普段からお金の管理について相談ができる相手をみつけておくのも安心できる方法の1つかもしれません。

計画性のなさがプラスにはたらくことも

アスペルガーの人は計画性をもって行動するのが苦手なのは
想像力が乏しいことが原因ですが考えようによってはプラスなこともあります。

たとえば休日や旅行などでお出かけをする場合、
普通なら計画を立てて向かうことも多いですが、
行き当たりばったりに自由に行動することで、
想像していなかった新しい場所に行きついたり、
未知なる体験や経験ができる可能性もあります。

また計画性がない分、仕事で普通の人よりもビジネスチャンスに
めぐり合う機会も多いようです。そこで成功をおさめる人も少なくありません。
自分の適職を見つけられず転職を繰り返してしまう可能性も高いのですが、
その分チャンスも多いということですね。

相手との適度な距離感がわからない

一般的に人間は無意識のうちに、他人との間に距離をとって、
快適な空間を保とうします。

この適度な空間のことを
「パーソナルスペース」といいます。

パーソナルスペースがあることで、
人はストレスなく相手と接することができます。

ところがアスペルガーの人は
このスペースを守るのが苦手です。

「近い!」と思われてしまう

たとえば会話で盛り上がって楽しくなってきた時に
無意識に体を近づけ過ぎたりして、相手を驚かせたり、
不快にさせてしまうことがあります。

本人は決して悪気はないのですが、
心を許してもらえていない相手にも
気軽に触れてしまったりして「なんだこの人!」
と思われることもあります。

このあたりも相手の気持ちを推し量れない
アスペルガーの特徴ともいえます。

相手との距離感を意識すれば改善できる

相手に近づくときはまず、
適度な距離を保つことを意識しましょう。

相手に触れる場合は、
自分が触れてしまっていい相手なのか、
触れた場合に相手が不快にならないか
一度自分に問いかけてみてください。

それでも近づきたい、触れてみたいと思ったら
自己責任でそうするのも良いかもしれません。

パーソナルスペースは一般的には近づきすぎると
確かに不快感を相手に与えてしまいます。
しかし場合によっては親密になったり、
本当に相手との距離が縮まる場合もあります。

ギャンブル的な感じもありリスクもあるのですが、
相手と一気に仲良くなれる場合も稀にあります。

そうなるためにはこちらが今相手との心の距離感がどのくらいなのか、
きちんと察知する必要があります。

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