アスペルガー症候群の人に向く仕事・向かない仕事とは?自分に合った仕事を見つける3つのポイント

アスペルガー症候群の人は、普通の人に比べて「得意不得意の差」がはっきりとしています。得意なことに関しては他の人が真似できないほどの高い知識や能力、集中力を発揮します。

また不得意なことはどんなに一生懸命がんばっても普通レベルにこなすことさえ難しかったりする場合もあります。

そのため就職をしても、「みんなができているのに自分だけができない」といった状況に陥る可能性もあり、転職を繰り返してしまう人も少なくありません。

アスペルガー症候群の人は、「一事が万事」と考えがちです。1つのことがうまくいかないとすべてがダメだと感じてしまい、結果的に「この仕事は無理だ、自分には向かない」と早いタイミングで諦め、退職してしまうのです。

面接や研修期間で落とされやすい主な理由

アスペルガー症候群の人は、書類選考が通っても面接や研修期間で落とされてしまうケースもあります。面接で落とされるのは、面接官の急な質問に臨機応変に返せなかったり、動揺したりして回答が言葉足らずで不十分だったり、真意が伝わらず「常識がない」「柔軟性がない」「品格に少し問題がある」など人間性を疑われる場合もあります。

研修期間中は多くのインプットとアウトプットを繰り返さなければならないのに対し、アスペルガー症候群の人はいっぺんに情報を消化・吸収することが苦手で、次から次へと入ってくる情報をしっかりと受け取れず、頭が真っ白な状態で時間を過ごしてしまうリスクがあります。

限られた短い時間に詰め込むことは、アスペルガー症候群の人にとっては、非常に難しく苦しいことです。

研修期間というのは基本的に甘くはないので、本人のペースでおぼえることができません。すぐに適正を見極められてしまうため、スピードについていけずに研修期間中にギブアップしてしまう人も少なくありません。

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石の上にも三年という言葉があるようにアスペルガー症候群の人は、人一倍時間はかかるものの最初の頃には絶対に憶えられないと思っていたことも、しっかりと自分のスキルとして身につけられることも多々あります。ものにするまではどうしても時間がかかるのです。

とはいっても、どんなに仕事を長く続けても「向き不向き」というのは実際にあります。1年経過しても毎日テンパってしまい、全然成長できない場合は不向きな仕事を続けている可能性が高いです。

アスペルガーの人は、不得意なことを無理やり克服して習得するよりも、得意なことを伸ばすほうに時間をかけたほうが賢明ですし、そのほうが効率も良いです。

仕事で主に求められる内容が不得手な部分だった場合は、どんなに努力をしても成果が上がらずに挫折することが多くなってきます。

では一般的にアスペルガー症候群の人にはどんな仕事が向いていて、どんな仕事が向いていないのかチェックしてみましょう。

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アスペルガー症候群の人に向く仕事・向かない仕事

向く仕事(視覚的思考の人)・・・コンピュータ・プログラマー、製図者、広告デザイナー、工業デザイナー、ウェブデザイナー、ゲームデザイナー、CGアニメータ、カメラマン、動物調教師、コンピュータ技術者、専門技術者、建物や工場の設備整備など

向く仕事(非視覚的思考の人)・・・会計士、図書館員、エンジニア、コンピュータ、プログラマー、ジャーナリスト、校正者、在庫管理、楽器の調律師、専門技術者、事務・書類整理、電話セールス、統計学者、物理学者、数学者など

向かない仕事
・レジ係⇒短期間にさまざまな要求を処理しなければならないため
・コック⇒複数の料理を同時につくらなければならない
・ウェイターやウェイトレス⇒同時に複数のテーブルを見なければならない
・旅行代理店⇒不測の事態に対処しなければならない
・受付係・電話オペレーター⇒混雑時に柔軟な対応が必要

(COMPUTER WORLD.JPより)

いかがでしょうか。上記の中で思い当たるものはあったでしょうか。
あくまで一般的なものなので、すべてが該当するとは限りませんが、リサーチを少ししてみるだけでも、その職種によってある程度求められるスキルがわかってきます。

それは「スピード感や臨機応変な対応」だったり、「柔軟性や複数の作業を同時にこなすこと」だったり、「正確さや緻密さ」が求められたりと様々です。

忙しい日々に追われて不適正な仕事を定年まで続けて長い期間苦労する人もいれば、自分の適性を追究して早いタイミングで自分に合った職場を見つける人もいます。

もし、今の仕事や働き方に違和感を感じて日々過ごしているなら、振り返る作業をすることにちょっと時間を割いてみるのも大切なことかもしれません。

自分は何が苦手で何が得意なのか。
一度リストアップしてみるのも良いと思います。

自分に合った仕事を見つける3つのポイント

アスペルガー症候群の人が、自分の適性を知り、自分に合った仕事を見つけるためにはどんな方法があるでしょうか。

■ポイント1
アスペルガー症候群の人は現実的な問題として、自分の好きな仕事に就いても不得手が影響して辞めてしまうケースも多いです。自分が好きな事よりも、自分ができる事を探した方が長続きする可能性が高いです。
■ポイント2
アルバイトやインターンシップなどで実際に働いてみて自分に合いそうかチェックしてみるという方法も現実的です。将来の方向性を考える1つの材料になるはずです。自分の足りない部分や、比較的苦ではない作業、興味のある作業をあらいだすことができます。
■ポイント3
自分の苦手なことを明確にするのも非常に大切です。人と接するのが本当は好きな人でも実際に業務になると、短時間で臨機応変や柔軟性の求められる作業が苦手な人もいます。就業前に一通りどのような作業や能力が求められるのか、将来的にどんな業務を担うのか、全体像を把握してから仕事を選ぶ必要があります。

仕事を選ぶときは、自分の適性と照らし合わせて、自分ができることを仕事につなげていくことが有効です。実際に考えるだけではわからないことも多く、仕事をしてみて適しているかどうか気づく事もたくさんあります。

考え方次第ですが、自分の好きな仕事だからまずはやってみる、それでダメなら次を探す、そういうスタンスでも良いと筆者は感じています。好きなことを優先し、結局いろいろ転職してダメだった人は、自分のできる仕事を優先するほうにベクトルを向けるといった方法も現実的で良いと思います。

自分の適性の職種に就くことができても人間関係が悪い環境の可能性もあります。仕事内容が適正じゃなくても職場環境が素晴らしい会社もあるでしょう。どれが正解というのはなく最終的には本人にマッチした職場に就けるかどうかということかもしれません。そう考えてみると仕事内容と職場環境の両方が良いところに就職できるかどうかは結局のところ「運次第」ともいえるのかもしれません。

大切なことは「自分の適性」を知ることです。

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