発達障害やアスペルガー症候群の原因は親の育て方やしつけとは無関係

これまではアスペルガー症候群や発達障害は親のしつけの甘さや愛情不足などが関係していると考えられていましたが、現在ではそういった親の養育が原因で起こるという考え方ははっきりと否定されています。その原因は脳の機能不全によるものであることが広く知られるようになりました。

発達障害やアスペルガー症候群にかかわる脳の部位

前頭前野
・脳の司令塔、別名「ワーキングメモリー」ともいわれる部分で、感覚や感情、記憶などの情報を取捨選択したり、状況に合わせたふさわしい行動を考えたり実行する機能。この前頭前野に障害されると、相手の気持ちを推測することが困難になる
側頭葉
・聴覚や嗅覚などの情報を処理し、主に言葉の理解や記憶などをコントロールする。相手の表情、しぐさなどの理解にもかかわっており、側頭葉が障害されると、人の表情を読み取ることが困難になる
偏桃体
・側頭葉の内部にあり、好き嫌いや快不快、恐怖などの情動を判断したり記憶する機能。偏桃体が障害されると、気持ちのコントロールができなくなったり、好き嫌いが激しくなる

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脳の機能不全には遺伝も関係している

脳の機能不全が起きる原因については遺伝的な要素が関係していることがわかっています。

遺伝子がまったく同じ一卵性双生児の場合は60~90%の高い割合で、遺伝子が異なる二卵性双生児は3~10%の割合でアスペルガーなどの自閉症スペクトラムが出現するといわれています。

その他にも極低出生体重児(1500㌘未満)として生まれたことによる未成熟や、出生後の頭部外傷なども関係しているという説もあります。

このようにアスペルガー症候群や発達障害は親の育て方が原因ではなく、脳機能の不全によって脳内ネットワークが困難になることによって生じると考えられています。

ただし親や家族、周囲がアスペルガー症候群や発達障害の人とどう関わっていくかは重要な問題です。そのまま放っておけば本人は自信を喪失したり、ふさぎ込んでしまい、うつ病などの二次障害に発展する可能性も高いです。どのように関われば生きづらさを少しでも取り払ってあげられるのか、周囲が十分に協力して支える必要があります。

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